稚魚(※)から地元湯船沢川生まれという、正真正銘の地元産アマゴの養殖を行っている神坂養魚場。
ここではアマゴをはじめ、ニジマスやイワナも育てられています。
「更紗あまご」をみんなにお届けするために、環境やエサ等に細心の注意を払いながら、毎日アマゴを大切に育てています。
※稚魚は、魚類の成長過程中での初期のステージのひとつ。
岐阜県南東部に位置する中津川市は、山や川などの豊かな自然に恵まれ、市街地の近くには木曽川が流れています。
木曽川に流れる川の水は、どれも綺麗で清らか。
そのため昔から中津川には天然のアマゴが生息しており、アマゴ釣りが人気です。
また、更紗あまごが育つ中津川市神坂は中山道馬籠宿や湯舟沢温泉を観光地に持つ、自然豊かな地域です。
河川水のみでアマゴを育てると、季節の変化に合わせて水温が上下し、アマゴがエサを食べたり・食べなかったりしてしまい、成長にばらつきが出てしまいます。
新鮮でおいしい更紗あまごをお届けするには、どのアマゴも同じように成魚に育てなければなりません。
そこで、神坂養魚場では綺麗な恵那山の水を更紗あまごが住む養殖池に引き込み、常にアマゴに最適な水温を保っています。気温によって山水と河川水の割合をコントロールすることで、夏の暑い時期でもアマゴがたくさんエサを食べたがる水温を保持。いつもアマゴが元気に育つように工夫されています。
使用している山水の上流はこんなに緑が生い茂る美しい場所です。
更紗あまごを良い状態で育てるために、ポリフェノール(※)が入ったエサを与えています。
山の綺麗な水と栄養たっぷりのエサで育つ更紗あまごはタンパク質が豊富で栄養価の高いアマゴとして成長していきます。
※ポリフェノールは、フラボノール、イソフラボン、タンニン、カテキン、ケルセチン、アントシアニンなど植物が光合成を行うときにできる物質の総称です。
糖分の一部が変化したもので、植物の葉や花、樹皮などに成分として含まれており、植物自身が生きるために持っている物質ですが、人の体の中に入っても、抗酸化物として有効に働くことが明らかになっているものです。
栄養たっぷりのエサで育った更紗あまごはこんなに元気!
通常のアマゴは1年のうち11月だけ採卵されますが、年1回の採卵では年間を通して同じ大きさのアマゴをお届けすることが出来ません。
神坂養魚場では、年に複数回の採卵が行えるようアマゴの日照時間を電気照明で補い、アマゴの成長をコントロールしています。
特に冬場の日照時間が短い季節には、照明の光を利用して日照時間を長く感じさせることでアマゴの採卵時期を遅らせ、11月以降の1~2月でも採卵ができるように工夫されています。